途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

ゴールデンな出来事

5時半。筋肉痛の続く足をずるずる引きずって起きる。

テレビをつけると、映し出されたのは、いつものニュースではなく、美しい滝。世は黄金週間。語り手の男性たちが何やら楽しげにお喋りしている。

朝食をとっているあいだにニュースが始まる。ローマは土日にわか雨が降るでしょう、のあと、間髪入れずに地方の天気予報に切り替わる。現実に引き戻される。暦通り、本日は出勤日なり。

 

昨日読み終えたばかりの小説の舞台となった由志園をテレビで偶然目にする。しばらくのあいだ熟成させていた小説をようやっと読み始め、ちょうど読み終わったのが牡丹の見頃とは。昨日、ベッドの上で想像した池泉牡丹。映像として今朝受け取ることができた奇跡に、時を忘れてぼうっとする。何かのご褒美か。3万輪の牡丹が池に浮かぶ光景、いつか実際に見に行きたい。