途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

ただいま

小さな部屋で、きゅっと小さくまとまって過ごした4日間もついに最終日を迎える。名残惜しそうな様子の中くらいの人を宥め賺しつつ、10時頃に雨井さんの家を出発する。

 

ふたたび骨付鶏が食べたいと言う中くらいの人の熱い要望に応えて、往路と全く同じルートを辿ることに。

近くの席の男性客が、ビールを飲みながら、ひな鶏を美味しそうに食べていた。何とは無しに、ひなの方なんだー、と思っていたところ、続いて親鶏とハーフ&ハーフが運ばれてきた。計算されたように絶妙なタイミングで事が運んでいる様子、玄人感この上ない。まだひと山ふた山ありそうなその後の展開が気になったが、こちとら旅路の途中の身。後ろ髪を引かれる思いで店をあとにする。

 

夢か幻かのように消えていった雨井邸での非日常生活。少し寂しくもあるけど、自宅に帰り着くとたしかに訪れる安堵感。両方の気持ちを抱いたまま、ぼんやり過ごしていたい。慌ただしい日常が戻ってくるまで、あともう少し。

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↑今回、我が家に連れ帰った子。色白のべっぴんさん。