途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

ヒトまっしぐら

情報番組にて。若者の行動範囲をどのようにして制限するかという問題について、若者文化の専門家という人が、「ちゃんと家にいたらポイントが貯まるアプリとか、3食すべてデリバリーを頼んだらポイントが貯まるアプリを開発したらいい」といった内容の提案をしていた。なるほどねぇ、と感心する。

 

けれども、しばらく考えた後、ふと虚しくもなる。これって、まるで言葉じゃ通じない相手(例えば、赤ちゃんだったりペットだったり)に対する扱いのようではないかと。いろんな便利グッズを駆使して、思い通りの方向にコントロールしようという手法。考えてみれば、マイナンバーカードやETCの普及率アップのためのキャンペーンなんかも同様で、少しでも得したいという人間の心に働きかけるものだった。私のように、いまだ何ちゃらペイだのを利用しようとも思わない人間は、知らないところで舌打ちされてたりするんだろうなぁ、中の人たちに。

 

とはいえ、世は異常事態。どんな手法であれ、若者を主とした大勢の人が、今回提案されたようなポイント制度を喜んで受け入れ、ステイホーム率がぐんと上がるのであれば、それはウィンウィンてやつなのだろう。

なんなら、家にずーっとステイしてたら激レアなポケ○ンが現れる、とかもやってみたら捗るかも。結構な大人が真剣に街でゲットしてたりするのいまだに見かけるし、そこそこ幅広い年齢層に対応可ではないかと。

 

人間て、進化し続けているはずなんだけど、実は、意外と単純で、どんどん扱いやすい存在になりつつあるんじゃなかろうか。宇宙人だかAIだか、なんだか得体の知れないものたちに、ペットのように可愛がってもらえる日が訪れるかも知れない。そうなったら、いっそサイコーにおバカでキュートなペットに成り下がってみるのもアリだな。