途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

無理なものは無理

土手の草刈りが始まる。草刈機のエンジン音と青い草の匂いがベランダから流れこむ。

明日から荒天というので、重い腰をあげて夏布団を出す。冬布団をベランダから引き上げて圧縮していたところ、途中で掃除機が止まる。スイッチを入れ直しても動く気配はなく、触ってみると、本体がとても熱い。頭をよぎるのは、破壊王という不名誉な称号。

慌てて説明書を引っ張り出してきて読んでみると、コンセントを抜いて1時間待て、とのこと。不安と期待の入り混じった1時間を過ごす。

無事、息を吹き返した掃除機で2枚目の布団に取り掛かるも、先程の事態を恐るあまり、いまいち圧縮できないまま作業を終了する。

 

植物の植え替えを考えている。アデニウム・アラビカムとユーフォルビア・ホワイトゴースト。

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↑同居の珍奇な方々。

昔からバオバブとかコーデックスが好きだ。ずんぐりむっくりの姿が心を掴んで離さないのだ。愛おしい。何かやばい感情が胸から込み上げてくるあたり、狂おしい、と言ったほうがしっくりくるかも知れない。

ずっと何かに似ていると思っていたら、それは私の手だった。醜い私の手。小さい頃は、そのうちすらっとした素敵な大人の手に成長すると信じていたけど、それは叶わなかった。いつまで経っても、私の手は小さく、指は短くて、太いまま。出来ることなら、蒼井優みたいな手になりたい。「フラガール」で見事なフラを踊った指先は、「スパイの妻」でもやはり美しかった。ため息しか出ない。

無理なものは無理、とわかる年齢になった。これからも自分の手は嫌いでも、どこか親近感のある植物のことは何故か愛していくのだと思う。

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↑そんな手をちらっと。今日は近況報告がてら友だちに手紙を書いた。

 

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↑おまけ。こんな物も所持していたりします。