途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

ゲージがフルになったので、少し熱く語る

こちらの緊急事態宣言が解除されたので、雨井さんがやって来た。久しぶりの登場に、用意しておくべきものはないかとかそんなことに頭を忙しくさせるあまり、中くらいの人の弁当にスプーンを入れ忘れた。幸い、箸は入れていたので、中くらいの人が言うところの激おこ案件には至らず。炒飯を箸で食べるのに苦労したらしいが、世の中にはもっと苦境に立たされている人もいる。許せ。

 

久しぶりの人と久しぶりのものを食したくなり、お昼はお好み焼き屋へ。知らない間に、注文はタブレットで行うシステムに変わっている。鉄板の上で食べる、ぱりぱりの生麺入り焦がしマヨのチーズトッピングは格別で、しばし無言になる。体内のお好みゲージが一気にフルに。

少し落ち着いたところで、前夜にテレビで放送されたご当地ソースの舐め比べの話に。内容は、東のブルドックソース中京圏コーミソース(たぶんこんな名前だった)、西のオタフクソースをVTRでそれぞれ紹介したのち、スタジオの芸能人に舐め比べさせ、どれが美味しいか判定させるというもの。結果から言うと、オタフクソースには1票も入らなかった。負け惜しみに聞こえるかも知れないが、私を含め多くの広島県民はこの結果を予想できていた、たぶん。うっすら嫌な予感を抱きつつ、視聴していたはずだ。だって、そもそもの設定がおかしい。オタフクソースは、お好み焼きにかけるソースであることが大前提なのだ。自宅で作るお好み焼きや焼きそばはもちろん、コンビニやスーパーで買って来たお好み焼きや焼きそばに惜しみなく追いがけする(添付のものでは到底足りない)ための、なくてはならないものなのだ。懐の広いオタフクさんは、とんかつや牡蠣フライあたりと共演したりもするが、あくまでも本業は前述のとおり。つまりは、単品で舐めて美味しいソースではなく、当地のお好み焼きと一緒に食することで完成するソースなのだ。その辺のオレがオレがなソースと一緒にするのは大きな間違い。職人とバラエティータレントを比べるようなことをされると、困惑しかない。

最後は、ナレーションを担当していたどんぐりさんの「私はオタフクソース、好きですけどね」の言葉で締めくくられた。とてもありがたいが、明らかに慰めモードである。大丈夫。私たちはずっと、オタフクソースとともにある。平和学習とともに、オタフクソースの工場見学は、地元小学生の大事な任務なのだ。両手いっぱいのお土産を持たされ、家路についた日を今も覚えている。

ちなみに、うちに常備しているソースは、今も昔も、もうひとつだけ。カゴメウスターソースである。こちらは、ナポリタンやらステーキやらチキンライスやら幅広い用途で名脇役として活躍中。

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↑鉄板の上でも、もちろん追いオタフク。