途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

続・整体ジプシー

自分のカーディガンを編みすすめることにふつふつとボルテージが上がってきた。ゆったりとしたカーディガンの右前身頃から、後ろ身頃、左前身頃までをぐるりと編むのは、なかなかのロングドライブだ。けれども、数段おきに柄が入っているので、前進しているのを実感できて、とてもいい。ここからは徐々に減目が発生し、アームホールも作るので、また一段とリズムがよくなるはず。

編み物が進むと、次第にからだはきつくなる。そこで、今月もそろそろ整体に、と思ったのだが、相変わらず行きつけは未だ決まっていない。そんなわけで、今回もまた新たな場所を開拓することに。候補は2つ。1つ目は、女性による女性のための、といった今どきのきれいなお店。もう1つは、歓楽街の中の謎めいたお店。悩みに悩んで、後者を予約した。口コミを見ると、皆同じようなあやしさを感じつつ扉をノック→優れた技術と良心的な価格に魅了、という道を辿っているようだ。

実際に行ってみた感想を記しておこうと思ったのだが、これがなかなかに難しい。空間からオーナーから、とにかく何から何までが独特。とてもしっかり施術していただきながらオーナーの半生に聞き入り、90分コースであったはずが、気づけば2時間半近い時間が経過していた。リラクゼーションというよりは、エンターテイメントなひととき。夜の繁華街にひょいと飛び出た途端、夢を見ていたかのような気分になった。

そして、私は今後もジプシーであり続けるのかどうか。正直、まだ答えが出せずにいる。

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