途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

2024-01-01から1年間の記事一覧

「デフォルトなの?」と問う君

私の終業時刻に合わせて、中くらいの人が駅までやって来た。 散髪やら買い物やら用事を済ませてから、食事をすることに。とは言え、超偏食人の中くらいの人と行けるのは、ステーキ屋、ハンバーグ屋、寿司屋といったところ。正直に言ってしまえば、全然心躍ら…

別れ、そして印象的な出会い

春は別れと出会いと言うけれど、そのどちらもすぱぱぱぱんっ!とはいかない。人も物も。 雨井さんに背中を押されて、マグカップを新調することとなった。ついに、ついに、である。しつこく愛用していたミスタードーナツ(初期)のカップは、その分厚さ故の保…

悲喜交々 年度末編

初夏以来ご無沙汰していた友人と家飲み。 久々の再会に話題は尽きなかったが、知らない間に友人が手術を受けていたことには、びっくりさせられた。知り合って13年目になるだろうか。私たちももうそんな年頃なんだなあ。話す内容も、健康のこと、親のこと、子…

目が眩む予定

この時期の自分が不安定であると自覚したのはいつ頃からだろう。もしかすると、20代前半かも知れないし、30代に入ってから、いや、それよりもうんと昔の10代の頃かも知れない。いずれにせよ、長患いであることに間違いない。 若い時分には、嵐が過ぎるのをた…

薄味の運命

どれだけひっそりと暮らしていても、驚くような出来事というのは起こり得る。 普段、中くらいの人と二人で生活していて、運転技術はペーパードライバーに毛が生えた程度、その上すっかりステイ・ホーム癖がついてしまった私の行動範囲は知れている。 雨井さ…

意外性

中くらいの人は勉強ができない。 そして、この度「留年するかも知れない人を対象とした補習」を受けるように言われたらしい。勉強ができないことは残念ではある。けれど、私が一番気の毒に思うのは、彼の外見も内面も揃ってくそ真面目であるということ。デキ…

忘れ物注意月間

バレンタインから遅れること一週間。ようやく最後のチョコが私の元から旅立って行った。日頃お世話になりっぱなしの人にお渡しするべく用意していたが、体調不良とのことでなかなか会えずにいたのだった。ようやく、すっきり。 短いわりにイベントが多い2月…

個性葉

出勤時、駅の改札ゲートに阻まれる。窓口で駅員さんにプリペイドカードを差し出すと、昨日の運賃が未納になっているとのこと。たしかに、昨日、改札を通ろうとしたら、一瞬カードが変な反応を示したような記憶がある。ただ、通せんぼシステムが稼働すること…

消えてなくなる

10年来付き合いのあった洋服店が閉店することになり、雨井さんと最後の買い物に出かけた。 最初は選択肢のひとつに過ぎなかったお店が、10年の間に、私たちにとっては唯一無二のお店になっていた。そんなわけで、正直、今後洋服はどこで買えばいいのかと悶々…

困惑回遊記

かーさんから雨井さんと中くらいの人へのチョコレートが届いた。それを受け、まだまだ大丈夫、と先延ばしにしていたバレンタイン一色の百貨店へ買い物に出掛けるべく重い腰をあげた。 昔からこういったイベントは苦手である。気力体力が枯渇してしまわぬうち…

晴れ待ち

雨の日が続いた。 部屋干しすると体調が悪くなるので、こんな時は浴室に衣類乾燥機を持ち込んで乾かすようにしている。翌朝には自動で停止した衣類乾燥機が、タンクにたっぷりと水を抱え込んで「どうだ、すごいだろ」と言わんばかりにふんぞり返っている。た…

トライ

毛糸を買った。苺ジャムみたいに真っ赤なのを12玉。いつも編むのは決まって黒か白ばかりなので、今回は随分と実験的な試みだ。赤い毛糸玉はかわいい。でも、赤いセーターが私の気に入るかは未知数。明るい色は、弱ってきた目にもやさしい。まずはシンプルに…

さよならの気配

今シーズン唯一のセーターを仕上げたら、ぽっかりと穴があいた。何に?余暇の過ごし方に?はたまた私の心に?そんな感じの空虚。あれだけ放ったらかしで時間だけかけた一着。でも、手を離れると、とても寂しい。 積読してた三國万里子著「編めば編むほどわた…

思い出を編んだり解いたり

四国時代の知人と新年会。 彼の地で過ごしたのは、中くらいの人が幼稚園から小学2年生までの3年間。その後、知人がこちらに引っ越して来て(!)再会を果たしたのが、もう5年も前のことになるらしい。騙されているのではないかと疑ってしまうぐらい、時は凄…

緑とナン

いつになく緑緑した冬を過ごしている。 休眠に入るはずの植物たちが、そこにもここにも葉を落とさずに点在しているのだ。ブーゲンビリアは、(花は落ちたものの)ひっそりと、だが着実に葉を増やしている。アデニア・グラウカは3株のうち1株が、オペルクリカ…

新年明けました

古くからの慣習というのは、馬鹿にできないなあと身にしみた年明け。 年末に崩した体調を立て直し、好き勝手に食べて寝て、という塩梅で過ごしていたところ、8日になって胸やけからの吐き気に襲われた。七草粥の材料も準備していたが、7日は雨井さんが腕に縒…