途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

2024-01-01から1年間の記事一覧

おばさんの知られざる激しさ

台湾映画「鯨の消えた入り江」を観た。盗作疑惑をかけられ人生に絶望した香港の作家。彼が最期の地に選んだのは、台湾にあるという鯨の消えた入り江だったが、旅の途中でトラブルに巻き込まれ、通りすがりのチンピラに助けられる。二人が出会ったことで明ら…

近況 家族編

良いことがあった。中くらいの人が4月から大学生になれることになった。第一志望の学校はまだどうなるかわからないけれど、とりあえずひとつ合格することができた。塾の先生から「最も浪人に向かないタイプ」認定をされている中くらいの人。遠くに出てまで学…

肝に銘じる

朝、ヨーグルトのお汁を捨てようとして危うくヨーグルトごとすべて流しに溢してしまいそうになった。朝イチにしてはとてつもなく機敏な動きで危機は回避できたものの、今もまだどきどきしている。もしかしたら、寝起き、運動音痴、加齢、と三拍子揃った自分…

羽目外しとその後のこと

先週はライブに行った。 グッズ販売開始時間の前からそこいらをうろちょろしていたのもあって、 スタンディングでのがっつり2時間は最高に楽しくも、怠けもののからだに相当なダメージを残したのだった。ライブの途中で腰が文句を垂れ始め、会場を出て延々と…

中くらいの人と過ごす冬

暑がりのおばさんもついに寒さを感じるようになった。先週末から週明けにかけて、毛布を干したり、扇風機をしまってヒーターを出したり、 厚めの衣類が乾きにくくなってきたため洗濯物の干し方を試行錯誤したり、と移りゆく季節に合わせてあれやこれやする日…

怠け者の冬支度

昨日から気温がぐっと下がり、雨井さんはコートを着て出勤するようになった。 ベランダの植物たちは、日曜日に室内に取り込んだ。こないだまで暑かったのに、なんだか急だなあ、とぶつぶつ言いながら作業したけれど、去年の日記を振り返ってみたら、同じぐら…

雨の日のこと

雨と雨井さんには催眠作用がある。 雨の日に、雨井さんと一緒に家に籠っていると、不思議と眠くなる。ちなみに、それは雨井さんがどこで(とは言え、なにぶん小さな家なので、雲隠れすることは事実上不可能)何をしていようと関係ない。 昨日はまさにそんな…

移ろいゆくもの

インフルエンザの予防接種を受けた。外出の機会が激減した今、別に打たなくてもいいかなあと逃げの態勢に入りかけたが、中くらいの人の受験を考慮しての英断。頭の中で、新型コロナワクチンの予防接種の副反応とごっちゃになっていたのか、すっごく痛くて当…

秋を生きる

先週あたりから、ようやく長袖長ズボンで寝るようになった。文字にしてみると、長ズボンってなんかおかしい?とにかく、長い丈を着用するようになった。 ちなみに、普段着るなら締めつけのないだらだらずるずる一択だが、寝る時は足首が程よくすぼまっている…

11月だというのに

テレビの人は気温が下がると言うけれど、日中はまだまだ暑い。方々への支払いがてら買い物をして帰って来たら、家の中が熱帯化していた。片付けを済ませて、植物たちと並んでしばしサーキュレーターの風(強)を浴びる。 雨井さん絡みのあれやこれやで少しば…

週末のこと

よろしくなかった体調が、ちょうど天気とシンクロする具合で回復した。 先週の金曜日は本当にどん底で、必要最低限のことだけこなして、日がな一日、床の一部と化し、もはや人間の体を成していなかった。ひとりの時間はそうやって過ごして、ひとり、またひと…

大逆転

知らないうちに始まっていた3連休。どしゃ降りの最中買い物に出かけ、昼過ぎには嘘のような青空が広がっていた。何だかとってもからかわれた気分。 3人暮らしが始まって、ぼちぼちひと月が経つ。ナチュラルボーン・ゲーマーである雨井さんがいつ動き始めるか…

折角だからご機嫌になってみる

記念すべき失業認定日(初回)を迎え、ハローワークへ出向いた。駅までの道のりで、気温の変化についていけていないことを実感。冬でも暖房要らずの我が家では、今でも平気で半袖1枚で生活している。そうか、もう11月になるんだもんなあ、と出がけに辛うじて…

日記に空いた穴のこと

まるまる3ヶ月ほどのご無沙汰。便りがないのは良い便りだったのか。それとも、整理がつかないほどの混乱ぶりだったのか。どちらも正解。とりあえず、その辺りのことをさらりと記しておく。←この行為が可能となったことが何よりもめでたい。 夏の盛りに仕事を…

針山になる

はてなブログの下書き保存ができなくなってしまった。変なかたちでの仮保存みたいな状態で数日過ごし、結局、アプリをアンインストールしてみることに。再インストールしたところ、どうにもこうにも日記の新規作成の方向へ誘導されるので、嗚呼、私の日記は…

懇談のち寿司

水曜日。梅雨が明けたと思ったら、とてつもなくとてつもない土砂降りになった。こんな日に三者懇談かあ、と絶望的な気持ちになったが、事前にタクシーを予約していた(過酷な道のりのため、天候に関係なく、この時期は利用するようにしている)し、出掛ける…

梅雨明け、旅立つあの子

「梅雨、明けたんじゃないの?」と中くらいの人相手にしつこく問いかけていたら、本当に梅雨が明けていた。あっけない。 それにしても、心の底からうんざりしていた蒸し暑さと入れ替わりにやってきた夏の暑さ。その本気、あまりにもいきなりすぎやしませんか…

パキラとジョウロ

今シーズン仲間入りしたパキラ・ミルキーウェイは、新芽が次々と展開して調子が良さそうだったため、植え替えをしないままだった。ただ、いつ触っても土がしっとりしていて、水はけの悪さが気がかりではあった。 夕方、ふと思い立って、一旦鉢から抜いてみる…

雨井リスト最新版

連休。 ぼちぼち50才目前の雨井さんは、相も変わらず青々していて若々しい。そんな雨井さんが、今回も夢と希望を引き連れて(?)やって来た。地元から撤退してしまった洋服屋からお得意様限定の先行セールのお知らせが届いたことを伝えると、「隣県のショッ…

たまには植物不在日記

電車の混み具合がひどい。人口が減っているはずなのに何故、と恨み節を言っても仕方ないので、とりあえず通勤鞄を替えてみることに。上から何でもぽいぽい入れられるわりに縦長のかたちをきちんと保ってくれる黒の革鞄は、10年近く愛用しているお気に入りだ…

蚊に刺されたのなんていつぶりだろう

夜中の2時頃、耐え難い蒸し暑さで目が覚め、そこから今シーズン初めてエアコンをつけて寝た。 先週末の夜、中くらいの人が塾の先生とオンライン講習受講に向けた接続確認を始めた時のこと。中くらいの人が「もしかしたら保護者も何か喋らんといけんかも」と…

自己観察

一昨日あたりから夜になっても蒸し暑く、ちゃんと眠りにつけるか心配したが、ひとまず大丈夫だった。夜通し働き続けてくれた扇風機に感謝。 朝8時の時点で室温が32℃に達していることを知ると、その時点で絶望的な気持ちになる。いっそ秋口ぐらいまで休眠して…

おつかれ

夕方、日が翳ってきたところで、ベランダで育てている植物たちの配置替えをした。鉢の数は増えていないものの、葉や枝の成長が目覚ましく、隣同士で干渉するようになったのだった。困ったなあ、と思いながらも、にやにやが止まらない。おそらく誰かに見られ…

梅雨とともに休む

ベランダは洗濯物を干すところであるということを忘れてしまうぐらい、室内干しの日が続いた。衣類乾燥機は、電気代を気にして抑え気味の設定で使っていたが、仕上がりが何とも気持ち悪くて、最近は速乾モードのエンドレス運転(もしくは6時間タイマー)を使…

ずぶ濡れからモヒートまで

朝起きたら、雨天ではあるものの、思いの外穏やかな外の様子に安心した。ところがどっこい、出勤時間が近づくにつれ、これでもかと言うくらいに雨足が強まり、ひたすら「あーあ」と唱える。もはや言葉はいらないぐらいの落胆ぶり。 でも、良いこともあった。…

本日は大雨なり

午前3時すぎ、大雨警報で一旦目覚める。そこからうとうとして、起床時間の5時30分にカーテンを開けると、降り続いた雨で目の前の川がすっかり茶色く濁っていた。 電車が通常通り動いているのが見えたので、そそくさと支度を始めた。が、びしゃびしゃになるの…

すべて梅雨のせい

早朝、雨井さんが帰って行った。 雨井さんの出発のほんの10分前にのそのそと起きて、次にやって来る日にちを確認して、玄関先でさらりとバイバイをした。にもかかわらず、その足で出たベランダで植物を観察した折、意図せず遠くに歩いて行く雨井さんの後ろ姿…

ごほうび

中くらいの人と無用なぶつかり合いがなくなったと思っていたが、どうやら単純に同じ空間で過ごす時間が減ったというだけのことだった。 テスト期間中だったこの一週間は、夕方、私が帰宅する時間には中くらいの人はすでに家にいて、「いつもより遅いけど、何…

全員集合

いつも電車が一緒の野田さん(勝手な仮名)を最近見かけないなあ、と思っていたら、昨日、久しぶりにいつもの位置に立っていた。よく見ると、足を怪我しているようで、片っぽだけサンダル履きだった。なるほど。それでしばらくお休みだったのか。梅雨時期、…

雨雨雨

一昨日、中国地方が北陸地方とともに梅雨入りした。なんとなく、珍しい組み合わせ。梅雨入りしてもすぐには雨が降り出さないことも多々あるが、今年は始まりから本気モードだった。週間天気予報はずらりと雨マークが並んでいるし、一昨日は買い物の途中で、…