途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

2022-01-01から1年間の記事一覧

中くらいの人に怒られる

朝。起き抜けに、中くらいの人のお弁当を用意しようとして、やらかす。 冷凍庫を開けようとしたところ、何かが引っ掛かった手応えがあった。少々力を込めて引っ張り開けたら、何かがぽーんと飛び出した。冷凍庫の中を確認すると、そこには、袋の口が開いたチ…

勝手に殺さないで欲しい

泣いても笑っても連休最終日の日曜日は、味付けたまごを煮たり、絹さやをおかか和えにしたり、掃除機をかけたりしているうちに終わった。そうだ。朝イチには、例の騒動(昨日の日記参照)もあったし、午後からは中くらいの人の関係で外出もしたんだった。私…

甘酸っぱい

若者に「インスタやってないですか?」と訊かれる。軽く絶句ののち「やってるように見えます?」と訊き返したい気持ちを必死に堪える。「何歳に見えます?」と同じ系統の悪ノリな気がしたから。 昨日作ったさくらんぼジャムをヨーグルトにかけて食べたら、殊…

おひらき

あー、終わっちゃうなあ、連休が。何回目になるかわからないこの台詞をぼそっと呟きつつ過ごす、子どもの日。縮緬細工の兜を出さなくなって、久しい。 早朝、遠くへ旅立つ雨井さんを送り出す。今月中にもう一度会える予定ではあるけども、GW明けの感染状況に…

酒とか石とか

連休中盤。 胃腸の調子が戻り、晴れてとっておきのアサヒスーパードライ生ジョッキ缶を開ける。一時は生産が追いつかず、どこにも置いてなかったのが、いまやその辺のスーパーにも箱でドカンと売られるようになった。ただ、スーパードライなパッケージが仇と…

絶望と絶食

黄金週間に突入。今年は、うまいこと有休を活用すれば、最大で10日間の連休になる。コロナ禍の2年分の鬱憤を晴らすべく、多くの人が往来するのだろう。 コロナ前まで、我が家は年に一度、夏休みを利用して九州に旅するのが恒例だった。旅と言っても、毎年同…

バケモノ

コロナ禍以降、もともと淡白だった毎日がより一層薄味になり、もしかしたら感情も振れ幅が少なくなっていたのかも知れない。 というのも、先日、私は最近になく落ち込んだ。きっかけは、職場での出来事。自分のネガティブさについては、重々承知していたつも…

ナイフみたいに尖りませんし、ロケットも飛ばしません

朝、ベランダから手を振って中くらいの人を見送るのが、私の日課のひとつだ。 高校に進学してから、鞄や靴は自由、自転車を使えるようにもなって、出掛けていく姿はだいぶ大人に近づいた。 中くらいの人が通う高校は、比較的校則がゆるめらしい。それでも、…

族のこと

通勤には電車を使っている。 コロナ禍であろうとなかろうと、まあ満員だ。電車には、座席と並行に吊革が並んでいる。つまり、満員の時には、立ち乗り客は、座席に座っている人と向き合うかたちでずらっと並んで立つ。出来るだけ多くの人間が何かしらに掴まる…

描き続ける理由

貫井徳郎『壁の男』読了。 栃木県のとある集落には、奇妙な光景が広がっていた。商店や民家の壁という壁に描かれていたのは、どぎつい色に彩られたあまりにも稚拙な絵。この集落の様子はSNSで話題となり、フリージャーナリスト・鈴木は取材に赴くが、肝心の…

安定のカオス

気づけば、ここのところ、日記が中くらいの人色を強めている。もともと育児書や子育て日記の類いには興味がないのに、このまま中くらいの人の成長記録みたいになったらどうしよう。個人的には、ちょっとした異常事態だ。こんなところに溢れてしまうほど、こ…

毎日おみやげ

中くらいの人も私も、新たな日々が既にスタートしたけれども、まだまだ軌道に乗り切ったとは言えない状態。今朝も今朝とて、中くらいの人は旅行にでも行けそうなほどぱんぱんの鞄を前に、出かけるぎりぎりまで持ち物に悩み、私は私で弁当箱と格闘したりして…

朝のたのしみ

Tシャツ1枚で過ごせるぐらい暖かな日。朝一番に植物たちに水をやっていて、アデニア・グラウカから芽が出ていることに気づく。 見えるかな、画面中央、てっぺんの切断面から少ぉし下のあたりに吹き出物のようなものが!小さすぎて見えない?老眼なんてなんの…

やはり、まだ中くらい

ようやく、ようやく、中くらいの人の高校生活がスタートした。長い春休みが終わって、本人は悲しみ、私はほっとしている。 昨日は、入学式に参列した。前回の入学説明会の時点では、それぞれ出身中学の制服を着ていた生徒らが、皆揃って同じ制服、同じ上靴で…

スタートを切る

新年度、初出勤。 とは言え、職場は感染拡大防止のスプリット体制の真っ只中。なんとなくすかすかで、寒々しい。 自席に着くと、何か違和感。足元が狭くなっていることに気づく。 たったの一年で他所のチームに異動になった上司が、異動のどさくさに紛れてサ…

いらんことはしなくていい、と言われたけれど

物事に区切りがつく時期。 中くらいの人が3年間通った塾に挨拶に行ってきた。中くらいの人が今よりもっと小さかった頃の習い事では、送り迎えの際に先生と顔を合わせることもできたが、今はなかなかそうもいかない。それだけ大きくなったということか。 塾の…

ベビーブームは到来するのか

今年も桜が咲いたね、と声をかけられる。以前であれば、花見に行こうという話にでもなったのだろうけれども、世の中はすっかり様変わりした。 そして、我が家にも、春の気配が。 昨年、らっきょうほどの大きさでやって来たオーニソガラム・コーダツム。植物…

そんなつもりでは

貫井徳郎『乱反射』読了。 あるひとりの幼児の死を巡る物語。 登場人物は、互いに何の繋がりも持たない、ごくごく普通の小市民たち。誰も幼児を死に至らしめるつもりはなかったが、ひとりひとりの小さな罪が連鎖して悲劇は起きた。 どこにでもありそうな日常…

この春の出来事

中くらいの人は、4月から晴れて高校生になる。 混沌とした状況の最中、てんやわんやな感情を言葉にして吐き出す気になれず、ブログに書き記すこともなく時が経ってしまったが、進学先が決まったのは、今月半ばのこと。 「お前はもう死んでいる」と同じくらい…

雨降って地固まる

とーさんの病気にまつわるドタバタは、とりあえず落ち着いた。リンパや骨への転移は、100%ないとは言い切れないものの、今のところは心配しなくていいんじゃないでしょうか、という医師のお墨付きをいただいたとのこと。治療が始まり、例のコブもすっと姿を…

3回目

先日、新型コロナワクチン3回目の接種を終えた。 当初、自治体から届いた接種券には、2回目の接種から8ヶ月経ってから、予約のうえ接種を受けるように、との説明書きがあったので、一旦、我が家の神棚的なところ(ここには何だかんだと民芸品が飾ってある。…

覚める

ここから足が遠のいていた間のことを書こう。 とーさんが癌を患っていることが判明した。ここ数年、胃の調子が悪いとか、味がわからないとか言っては、町医者的な医療機関を受診していたとーさん。診察結果は、問題なしであった。ところが、3回目の新型コロ…

失せ物

大人になってからの怪我は痛いというが、同様に、物を紛失した時もダメージが大きい。 ストールを失くした。しかも、いつ失くしたのか、どこで失くしたのか、皆目見当がつかない状態である。ストールが無いショックに加えて、自分の意識というか記憶というか…

たたかう前期高齢者

内藤了『メデューサの首 微生物研究室特任教授 坂口信』読了。 定年退職ののち特任教授として帝国防衛医科大学に勤める微生物学者の坂口信。穏やかな日常は、亡き恩師の住まいを訪れたことで一変する。 突如降って湧いた新型ウイルスに感染後、ラットは互い…

ステイホームでマラソンとか

寒い寒いと思う日が少なくなったような気がしている。今朝もうっすら雪が積もっていたし、寒いのは寒い。でも、カイロを貼ったり、首にとぐろを巻いた蛇のようにマフラーを巻きつけることもなくなった。温暖化のせいなのか、はたまた迫りつつある更年期のせ…

仕事始め

本日より、とうとう通常営業。出勤前にからだが反抗期を迎え、何度もトイレに行く。冷え対策も兼ね、ゆったりしていて、お腹や腰まわりも暖かい自作のカーディガンを着て出かけることにする。 職場では、私と同様に未だこころを自宅待機させている人たちに、…

ぼちぼち

年明けは、間違いなくコロナ再燃だとこころに黄色信号を点灯させてはいたけれど、想像していたよりうんと早いペースで新規感染者数が増えた。1月中旬ぐらいから増え始めるかと思っていたら、年明けとともに50オーバーとか。こないだまで0だったのは幻だった…

年末年始のこと

新しい年、最初に見た夢に出てきたのは、高校の時の同級生だった。今になって、なぜ。目が覚めた途端に肝心な夢の内容はすっかり忘れてしまったのだけれど、ふと、彼との間で合言葉のようなものがあったことに思い至った。たしか、映画のワンシーンに出てき…