途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

いらんことはしなくていい、と言われたけれど

物事に区切りがつく時期。

中くらいの人が3年間通った塾に挨拶に行ってきた。中くらいの人が今よりもっと小さかった頃の習い事では、送り迎えの際に先生と顔を合わせることもできたが、今はなかなかそうもいかない。それだけ大きくなったということか。

塾の先生には、勉強のサポートはもちろんのこと、ちょこちょこご馳走になったりもしたようで、感謝してもしきれない。それに対して、中くらいの人といえば、カープ観戦やらお別れ会(市内の有名ホテルでのビュッフェ!参加費無料!)やらのイベントはすべて不参加で貫き通したのだった。側で見ていて、ちょっとは可愛げ見せろよ、と思ったけれど、なんせ頑なな人なので仕方ない。

そんなわけで、先生と言葉を交わしているうちに、これで本当に最後なんだとじわじわ実感して、顔のあたりが熱くなった。超絶ネガティブな母子は、先生にどれだけ励まされてきたことか。

 

日が暮れた頃、中くらいの人が帰宅した。私が塾に顔を出したことには気づいていないらしい様子に、人知れずほっとする。