途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

不安定

ここのところ、するかしないかで心がシーソーの如く右往左往している案件がある。テレビとか本とかいろんなところで、よく「しないより、して後悔する方が良い」というフレーズを目にするのだけど、私の性格及び経験上、これにはどうしても賛同し難い。ちょっと考えさせてくださいモードをなかなかオフできない。その後、自分にイライラして、えーい、ままよ!と勢いで突っ込むこともあるにはあるが、しないでよかったー、とあとで胸を撫で下ろしたり、赤面したりすることも多々あるから。

今日も引き続き、どうしたものかと考えごとをしながらぼんやり歩いていたら、突然、名前を呼ばれた。声の主は、昔の同僚。マスク越しに、くぐもった歓声を浴びせ合う。こんなご時世なので、「お茶でもしようか」という言葉も掛けづらく、立ち話で近況を報告し合う。今も思いの外近くで働いていることが判明したので、またばったり会えるかもね、と言って別れる。

 

嬉しかったこと、もうひとつ。出勤すると、机の上に、付箋で手作りした小さなのし紙付きの珈琲キャンディが置いてあった。可愛らしい「粗品」の文字に思わず笑みが溢れる。ただ、書いてある名前に心当たりがなく、隣の人に教えを乞う。すると、送り主はあいさつしかしたことのない人だった。もしや、そもそも私宛てではないんじゃなかろうか、などと憶測で頭をいっぱいにしながら、おっかなびっくりでお礼を言いに行く。珈琲がダメなことは、もちろん内緒で。今度、何かお返しをしよう。

 

夕食後、中くらいの人が神妙な顔で「知ってるか知らないかわからないけど・・・」と話し出す。中くらいの人によると、毎晩、私があまりにも激しく歯ぎしりをするので、とんとんと背中を叩いてくれているのだそう。そうすると、歯ぎしりが止まるんだとか。まったく自覚なし。最近、確かに疲れを感じることが多くて、21時頃に布団に入ったりしてはいた。知らない間に介護的なことをされていたことを知り、愕然とする。そして、今夜もやってしまうのか、私。

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こころのままに、枝葉を伸ばす。