途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

バケモノ

コロナ禍以降、もともと淡白だった毎日がより一層薄味になり、もしかしたら感情も振れ幅が少なくなっていたのかも知れない。 というのも、先日、私は最近になく落ち込んだ。きっかけは、職場での出来事。自分のネガティブさについては、重々承知していたつも…

ナイフみたいに尖りませんし、ロケットも飛ばしません

朝、ベランダから手を振って中くらいの人を見送るのが、私の日課のひとつだ。 高校に進学してから、鞄や靴は自由、自転車を使えるようにもなって、出掛けていく姿はだいぶ大人に近づいた。 中くらいの人が通う高校は、比較的校則がゆるめらしい。それでも、…

族のこと

通勤には電車を使っている。 コロナ禍であろうとなかろうと、まあ満員だ。電車には、座席と並行に吊革が並んでいる。つまり、満員の時には、立ち乗り客は、座席に座っている人と向き合うかたちでずらっと並んで立つ。出来るだけ多くの人間が何かしらに掴まる…

描き続ける理由

貫井徳郎『壁の男』読了。 栃木県のとある集落には、奇妙な光景が広がっていた。商店や民家の壁という壁に描かれていたのは、どぎつい色に彩られたあまりにも稚拙な絵。この集落の様子はSNSで話題となり、フリージャーナリスト・鈴木は取材に赴くが、肝心の…

安定のカオス

気づけば、ここのところ、日記が中くらいの人色を強めている。もともと育児書や子育て日記の類いには興味がないのに、このまま中くらいの人の成長記録みたいになったらどうしよう。個人的には、ちょっとした異常事態だ。こんなところに溢れてしまうほど、こ…

毎日おみやげ

中くらいの人も私も、新たな日々が既にスタートしたけれども、まだまだ軌道に乗り切ったとは言えない状態。今朝も今朝とて、中くらいの人は旅行にでも行けそうなほどぱんぱんの鞄を前に、出かけるぎりぎりまで持ち物に悩み、私は私で弁当箱と格闘したりして…

朝のたのしみ

Tシャツ1枚で過ごせるぐらい暖かな日。朝一番に植物たちに水をやっていて、アデニア・グラウカから芽が出ていることに気づく。 見えるかな、画面中央、てっぺんの切断面から少ぉし下のあたりに吹き出物のようなものが!小さすぎて見えない?老眼なんてなんの…

やはり、まだ中くらい

ようやく、ようやく、中くらいの人の高校生活がスタートした。長い春休みが終わって、本人は悲しみ、私はほっとしている。 昨日は、入学式に参列した。前回の入学説明会の時点では、それぞれ出身中学の制服を着ていた生徒らが、皆揃って同じ制服、同じ上靴で…

スタートを切る

新年度、初出勤。 とは言え、職場は感染拡大防止のスプリット体制の真っ只中。なんとなくすかすかで、寒々しい。 自席に着くと、何か違和感。足元が狭くなっていることに気づく。 たったの一年で他所のチームに異動になった上司が、異動のどさくさに紛れてサ…

いらんことはしなくていい、と言われたけれど

物事に区切りがつく時期。 中くらいの人が3年間通った塾に挨拶に行ってきた。中くらいの人が今よりもっと小さかった頃の習い事では、送り迎えの際に先生と顔を合わせることもできたが、今はなかなかそうもいかない。それだけ大きくなったということか。 塾の…