通勤には電車を使っている。
コロナ禍であろうとなかろうと、まあ満員だ。電車には、座席と並行に吊革が並んでいる。つまり、満員の時には、立ち乗り客は、座席に座っている人と向き合うかたちでずらっと並んで立つ。出来るだけ多くの人間が何かしらに掴まる等して、出来るだけ安全を確保した状態で運ばれようとするならば、たぶんこれが基本となる。
それが、時々、あれ?と思うことがある。通路のど真ん中に立つ人がいるのだ。いや、表現が適切ではない気がする。進行方向に向かって右側の吊革を持っておきながら、立ち位置が真ん中。ひどい場合だと、上半身は右側で下半身は左側みたいなことになっている。なぜ?
昨日は、座席に座っていて、そんな状態の立ち乗り客に踵で足を踏んづけられた。その人の意識は完全に向こう側なので、こっちの様子には一切気づいていない様子だった。(いや、私なら自分の踵が何かを踏んだら気づくけど)
時にはそんな被害を受けることもありつつ、一番迷惑だなあと思うのは、その人が人の動きを堰き止めていることだ。乗降もしづらいが、車両の奥が比較的空いていたとしても、乗客は出入口付近に停滞することを余儀なくされる。
電車に乗っている間、本を読むことぐらいしかすることもないので、上半身右・下半身左(もしくは逆)族の側に立った利点とか主張とかそんなものについて考えてみた。
- 新型コロナウイルス拡大防止
目の前で座っている乗客との社会的距離を確保するため。
- リュックサックのマナー関連
車内では、リュックサックを背中から下ろし、胸側にかけているため。でも、すべての上半身右・下半身左(もしくは逆)族がリュックサックを所持しているわけではない。
- 背が高いアピール
というより、からだが長いアピール。でも、すべての上半身右・下半身左(もしくは逆)族が長身なわけではない。
- 通路を我が物にしたい
人知れず、通せんぼをして楽しんでいる。できることなら、通行料を徴収したいとすら夢想している。
最後のひとつかふたつは、悪ふざけがすぎたし、私の通勤所要時間では、この程度しか思いつかなかった。正解が含まれているとしたら、やはりひとつ目だろうか。もはやコロナ前に戻ることはできないので、検証のしようがない。残念無念。
山の谷間に浮かんだ満月。正確には、ほほ満月。4月の満月、通称ピンクムーンのピークは、17日の明け方が近づく頃だったそう。わ、おっきいな、とベランダから眺めていたら、中くらいの人もやって来て、写真を撮っていた。