途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

目が眩む予定

この時期の自分が不安定であると自覚したのはいつ頃からだろう。もしかすると、20代前半かも知れないし、30代に入ってから、いや、それよりもうんと昔の10代の頃かも知れない。いずれにせよ、長患いであることに間違いない。

若い時分には、嵐が過ぎるのをただひたすらじっと待つことが許された。それが今や、そうもいかなくなって来ている。そこはかとない不安や嫌な予感を抱えつつも、動かないといけない場面が増えた。そして、私はそういったことを口にすることが困難な性分なのだ。しょうもないことや不適切なことをしれっと言うことはあっても、肝心なことはどうしても首の付け根のあたりで滞ってしまい、音声となって飛び出すことはない。

ここ数日の出来事をせめてここで吐き出そうと思ったけれど、やはりできそうにない。

 

そして、この時期は、普段ご無沙汰している人からの連絡が集中する時期でもある。先日も懐かしい人からのメッセージが届いていて、思わずスマホをそのまま手の届かないところに安置してしまった。結局は、数時間後に内容を確認して返信するのだけれど。

煩わしすぎて人に会う気分ではない、と言うのがまず一番はじめに心が示す正直なところ。そのうち、このままの状態が続くと本当に抜け出せなくなるんじゃないかという極めて人間らしい懸念が浮かぶ。他にも、せっかく声を掛けてくれているんだから、とか、もしかして相手も不安定で辛いんじゃなかろうか、とか、色々な考えが生まれてくる。そうして、たいていの場合(十中六七くらい)、あなぐらから足を踏み出すのだ。

そんなわけで、今月は3件ほど人と会う予定がある。きっと目が眩む。

 

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アロカシア・ジャクリンに新葉の予感。そういう面では、春も悪くないんだけれど。