途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

小さなこと、大きなこと

職場提出用に住民票が必要となったため、区役所へ出向く。長丁場を覚悟していたら、最近稀にみる空き具合。マイナンバーカードの混雑もすっかり過去のこととなったらしい。待ち人数0人で、すいすいことが運ぶ。

 

まだまだ先のことだと思っていたワクチン接種が、突如、動きを見せ始める。職域接種の申し込みと自治体からのクーポン券が同時に舞い込んできた。さて、どうするか。正解がないことを考えたり決めたりするのは、とても難しい。数分前に考えていたことが、思いを巡らすうちに正反対の方に向かっていたりする。気持ちがぐらんぐらんと揺れて仕方ない。

今回の件で決め手となったのは、意外にも中くらいの人だった。彼は彼なりに数少ない大人の知人の意見を聞いた上で、自分の意見をこんこんと私に語ったのだ。夜9時過ぎ、テーブルの上に用意したカレーが冷めるのもそっちのけで。

中くらいの人の心配や懸念をありがたく受け取り、心を決めた。それだけ。きっと、何を選んだとしても、案ずるほど大した違いはないのだ。

小さかった人がいつの間にやら中くらいの人になった。そんな風にして、またいつの間にやら大きな人になるんだろう。なんだか自分が急に年をとった気分になる。そして、これが決して不愉快じゃないのが我ながら不思議である。それが実感できただけでも、気持ちを揺さぶられた甲斐はある。

 

バッグの中をごそごそと探っていたら、花びらのない花が出てきた。結構、大きい。いつどこで私のバッグに入ったのか。ちなみに、私のバッグは巾着に近いかたちで、口は小さめ。人知れず狙いを定めて飛び込んできたとしたら、奇跡の中の奇跡。

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↑謎の花。