途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

勝手に殺さないで欲しい

泣いても笑っても連休最終日の日曜日は、味付けたまごを煮たり、絹さやをおかか和えにしたり、掃除機をかけたりしているうちに終わった。そうだ。朝イチには、例の騒動(昨日の日記参照)もあったし、午後からは中くらいの人の関係で外出もしたんだった。私にしては、なかなか盛りだくさんな休日。

夜、テレビを観ながら、母の日というキーワードに「私には母の日的な要素は皆無だな」などとやさぐれていたら、突然家の電話が鳴り出した。何事かと思って受話器を上げると、ものすごい勢いと音量で「あんた!生きとる!?」という言葉が放たれた。何が起きた?状況把握のため何か言葉を発しようと思っても、隙が見つからない。かーさんの勢いは止まらず「あんたから何も届かんけん、倒れとるんじゃないかと思うて!」「催促の電話じゃあないんよ!」などと続いて、少し状況が見えてきた。毎年、母の日には私から何らかのアクションがあるのに、今年は何の音沙汰もなく、ひょっとして私の身に何か起きたのではないかと心配になったらしい。そういえば、定形外の郵便を投函したのは木曜日の早朝のこと。どうやら連休がらみで間に合わなかったらしい。そういえば、土曜日の普通郵便の配達は廃止されたのだっけ。やっとのことで説明すると「とーさんに催促みたいな電話はやめんさい、って止められたんじゃけど、心配で心配で」「あんたのケータイにかけても繋がらんし」とのこと。たしかに携帯は、ほったらかしであった。すまない、かーさん。そうして、かーさんは突如恥ずかしくなったようで、これまたすごい勢いで通話を終了した。「生きとったわ、あの子!」と背後に居るのであろうとーさんに声を掛けながら。電話が切れたあとの私の空間はやたらと静かで、寂しくなった。

父の日のプレゼントは、日数に余裕をもって送らなくては、と心に誓った次第。