途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

奇妙な展開

白紙だった連休の予定が、突如、色づく。

中くらいの人が雨井邸に行きたいという強い意志を表明したため、一旦こっちに来た雨井さんを駅まで迎えに行き、その足で3人揃って雨井邸に向かうことに。蜻蛉返りの雨井さんの総移動距離は、およそ600km。最初は冗談かと思って二度聴きしたが、いたってまじめな様子の男ふたりのやりとりを目にして、私も心を決める。

 

ただひとつ、私の気がかりは、雨井さんを駅まで迎えに行く行程。私はもともと運転が苦手な上に、もう1年以上ハンドルを握っていない。雨井さんがうちまで来てくれるプランも提案してくれたけど、そこまで甘えるのはさすがに躊躇われたので、とりあえず、合流地点を駅構内ではなく、北口から少し離れた通りの片隅にしてもらうことに。

 

中くらいの人と徹底的にシミュレーションを重ねて、本番に臨む。いざ車に乗ると、中くらいの人が、バックミラーやシートを調整しなさいだの、ウィンカーとワイパーを間違えないでだのと世話を焼いてくれるのがおかしくて笑う。中くらいのくせにきめ細かい。将来、運転したい?と訊いたら、こわいからいやだ、という答え。決して浮かれないのが、なかなかに中くらいの人らしい。

 

無事、雨井さんをピックアップ。運転を交代してもらって、一路、雨井邸へ。途中、高速道路を一旦降りて、お約束の骨付鶏のお店でお昼ご飯。ハーフ&ハーフまで飲ませてもらって、私はすっかりごきげん。

f:id:yuyakesango:20210502145546j:image

↑雨井さんと私は親鶏。中くらいの人はひな鶏。(写真は私の親鶏。毎度、中くらいの人は私のをひと口食べたがる。いっそのこと、自分も親鶏にしたらいいのに、というのがここ数年繰り返しているやりとり)

 

食べているあいだに、大雨が降り出し、止む。

 

お馴染みのスーパーに寄ってあれこれ買い込んだのち、18時すぎに雨井邸到着。男たちのゲーム合宿のはじまりだ。

私はウイスキーをちびりちびりやりながら、眠気が訪れるまで本を読む。