途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

台風と失くした記憶のこと

台風そのものからは離れていても、影響を免れないっぽい一日。電車の中は濡れ雑巾っぽい臭いが漂っているし、いっそこのまま帰ってしまいたいと胸中でひたすら呟きながらの出勤。

 

昨日は、消化器内科で胃の検査を受けた。決して常連ではないのに、受付で診察券を出すと「あら、お久しぶりね」と声をかけられた。どこかのタイミングで診察券のデザインでも刷新されたか?いや、私の名前が珍しいからかも。

お腹の写真、というものを撮ってから、いざ胃カメラ。薬剤の入ったシリンジを手にした看護師さんに「もう慣れとってじゃけ説明はいらんかね」と声がけされるも、いま一度の説明をお願いする。病院という場所では、毎度どうにも緊張してしまって、ぽーっとしてしまうのだ。以下は、次回のためのメモみたいなもの。

1回目の薬剤はすぐに吐き捨て、その後の2回は口の中に溜めた状態で5分ずつ耐える。スプレー式の麻酔を口の中に噴霧され、処置室へ。そこからは記憶が曖昧になる。注射を1本打たれてから、点滴用の針を刺された、はず。先生が登場したところで「はい、横向きになって先生のおへそ見るよー」と看護師さんから指示を受けたり、「上手よ、うん、とっても上手」とやたら褒められたような気はするが、肝心な胃カメラ自体の記憶は全くない。で、検査後は自分の足でベッドまで歩いて行って眠りにおちたようだ。あんまりにも記憶がなさすぎて、防犯カメラか何かで振り返ってみたい、そんな光景。