途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

悪癖

夕食と入浴を済ませたあと、テレビ前に寝そべり、いつの間にか寝てしまう。昼寝ならぬ、夜寝。本格的な就寝ではないので、いわば夜食的な扱いであり、これは大変よろしくない状況。わかっている。わかっちゃいるが、やめられない最近の悪癖だ。

一日を終える頃には、立位であろうと座位であろうと、からだを地球に対して垂直に保つことが難儀になる。そして、思う。寝転んでしまえ、と。寝転ぶのに最適なもの、それはベッドだ。ありがたいことに、私のベッドはリビングから襖一枚隔てたすぐそばにある。電子書籍リーダーでも持ち込んで寝落ちもいいかな、と思うのがささやかなしあわせというものだ。

ところが、ところがだ。私のベッドには、たいてい先客がいる。中くらいの人だ。入浴もせず、のんびりとスマホやゲーム機をいじっている。私のベッドの上で。中くらいの人がもう少し小さかった頃であれば、「お風呂に入りなさい」の一言(もしくは二言、三言・・・)で、ことは済んだはず。ただ、今となっては「あー」だの「おー」だの、私には理解できない言語が返ってくるのみで、事態は動かない。

そんなわけで、私の居場所は、テレビ前一択となる。ただし、ここは安住の地ではない。然るべき時が来たら、歯を磨いて、ベッドに移らなければならない。とりあえず、テレビをガチャガチャ(もはやこの表現は時代に即していないな)してはみるものの、いつの間にかまんまと意識をなくしてしまうのだ。昨夜も、はっ!と気づくと23時になっていて、テレビを観た記憶もなくて、つまり、それはきっと眠っていたのだと思われる。またやってしまったのだ。

 

悪癖というのは、私の、ではなく、むしろ中くらいの人の、である。彼の悪癖がなくなれば、私の悪癖もなくなるのだから。そんな日の到来を待ち侘びている。

 

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↑朝、起きたら、こんなものが。もしや、多少なりとも私のことを気の毒に思った?