途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

霧中

霧雨の月曜日。傘をさしつつも、満遍なく細かな雨粒を浴びながら出勤する。

 

毎朝聴いているラジオが、私にはいささか眩しすぎて、くらくらする。例えば、環境問題に取り組んでいる人だとか、誰もが暮らしやすい世界を作ることに尽力している人だとか。とてつもなく素晴らしい内容が、何故かちょっとしんどいのだ。私のようなろくでもない人間は、清さ、正しさ、美しさをてんこ盛りにされると、悪酔いしてしまうのかも知れない。めちゃくちゃきれいな水を湛えた水槽に入れられた魚って、こんな気分だろうか。明日からは、しばらくのあいだ、タイムフリーでラジオNIKKEIでも聴きながら、電車に揺られてみようか。

 

まだもつ、まだ大丈夫、と先延ばしにしていた日用品をとうとう注文する。これほどまでにネット通販が当たり前になった世の中でも、まだ気楽にポチッと出来ずにいる。配送日のことを考えると、気が重くなってしまうから。何日にしよう、何時にしよう、に始まり、その日の帰宅時間や入浴時間なんかの流れで頭がいっぱいになる。最近は、それにマスクの用意も加わった。運悪くタイミングが合わなかった場合には、荷物の受け取りとともに諸々の懸念も持ち越される。発泡酒2箱とお米5kg。重たいものが続々届く予定。うまく受け取れますように。