途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

節目

ここのところ、仕事が立て込んでいる。

帰宅しては、どうにかこうにかその日の家事をこなし、寝る。そういうのを繰り返して、その他のことが入り込む余裕のない日々。天気はいまいちで蒸し蒸しなのに、自分はなんだか渇いていてかっすかす。ちなみに、無いのは時間ではなく、私の気力と体力なので、寝るのは早い。そこは、若い頃と違っている。明日の自分を案じるようになったか。

学校に行く予定があったので休みを取ったが、コロナのあれこれでキャンセルになった。だらだらと過ごしたい気もしたが、髪を切ることに。短い髪をさらに短く。内側の芝刈りもしてもらった。やや保守派の美容師さんも、最近は躊躇することなくざくざくじょりじょりやってくれるようになった。楽しいですね、次はこういうのもいいかも知れませんね、などの会話で、いつの間にやら気分も随分軽くなる。

 

タイタニック」(2週連続放送の後編)を観る。初回は、学生時代に京都の映画館で、おいおい泣きながらの辛い鑑賞。その後、2、3回、テレビでたまたま放送されているのを観た。今は、その時々の自分の状況によって、違った見方や感じ方をするあたりまで含めてのエンターテイメントになっている。以下、3回目か4回目となる今回の気づき。

  1. ローズの婚約者キャルの髪の生え際が変。
  2. キャル(ビリー・ゼイン)は、「メンフィス・ベル」のヴァル。
  3. キャル(ビリー・ゼイン)は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、ビフの仲間として出演していた。

今回は、とにかく上記1をきっかけに、あれこれ辿っていったら、思わぬ事実にたどり着いた次第。見事なまでに、キャル一色。ビリー・ゼインの今のお姿に衝撃を受け、やはりあの生え際はそういうことだったのかと察した。と同時に、かつて苦しいほどに感動して涙を流した学生の私は、大きなスクリーンであの生え際を見ても何ら違和感を感じなかったのだろうか、と不思議に思う。

2つ目について。決して好みというわけではなかったものの、「メンフィス・ベル」のヴァルは、妙に色気漂う容姿で、いまだに色濃く記憶に残っている。キャルがあの人だったとは!と人知れず心を波立たせている。これを記している今も。

3つ目は、私よりも、中くらいの人が衝撃を受けていた。ただ、その驚きは、幼少期から何度となく観ていた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にキャルが出ていたとは!というものでなく、そんなキャラいたっけ?という自分の記憶の曖昧さに対してのようだった。

私の後ろでスマホをいじりながら、チラチラ観ているうちに、今回はじめて「タイタニック」の世界に足を踏み入れてしまった中くらいの人。彼は、救命ボートに群がるパニック状態の三等船客を銃で撃ち、その直後自ら命を絶つに至った乗組員に心を痛めていたようだ。次にまたこの作品を観ることはあるだろうか。あるとしたら、彼がその時にどんな感想を持つのか、ちょっとばかり気になるところではある。

 

タイタニック <2枚組> [Blu-ray]

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  • 発売日: 2013/10/25
  • メディア: Blu-ray