途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

包囲網

ここ最近、スマホの具合がよろしくないなあと思いながら使っていた。ふとひらめきがあり、確認してみると、案の定、通信速度制限がかかっていた。なんと、まあ。画面下部には、ご丁寧に追加購入的なお品書きまで記載されている。おばさんなのに、ひと月分の通信量をやりくりできずオーバーしてしまったという恥ずかしさのあまり、その不名誉な肩書をかなぐり捨てるべくポチりそうになった。が、そうすると多分絶対雨井さんにお知らせがいってしまうのだろう。まわりまわって、速度制限おばさんであることが中くらいの人にまで知られてしまう危険性も孕んでいる。恐るべし速度制限おばさん包囲網。リセットまでは数日程度。スマホが全く使えないわけではないので、このまま何食わぬ顔でやりすごしてやろうと心に誓う。

 

映画『ミステリと言う勿れ』を観て来た。これは、公開されたら必ず映画館に行って鑑賞するのだ、とずっと前から心に決めていた作品。しかもロケ地は広島。

県立美術館でのロケ当日はまさかの大雪が降ったと言う。必死に記憶をたどると、あ!それはおそらく三者懇談で中くらいの人の学校に行った日だ。視界がきかないほどの大雪で、懇談が決行されるのかどうかもいまいちよく分からないわ、タクシー会社に電話しても連戦連敗だわで、最終的に雪だるまになりつつ山を登った(学校の標高はなかなか高い)あの日である。弛んだおばさんに高速雪山移動などできるはずもなく、先行させた中くらいの人に「母は今必死に山を登って来ています」と伝えさせておいて、どうにか時間ギリギリに間に合ったのだった。そんな状態で辿り着いたところで、話なんかできるはずもなく、ただただ辛かった記憶しかない。

そうか、その時、整くんは広島に居られたのか。同じ雪だるまになるんなら行きたかったな、美術館。

映画は、早々に犯人の目星がついた。でも、そこじゃないんだよなあ、見どころは。詳しいことはここに記さず、いい話だった!とだけ。というか、正直なところ、いい話を堪能しすぎたあまり、肝心な莫大な遺産がどうなったのかという点がさらりと流れ落ちてしまった。もう一回じっくり観たいな。

ところで、ヒロインの狩集汐路を演じた子、見たことある子だと思ったものの思い出せず。帰宅してから調べたら『真犯人フラグ』の相良光莉を演じた子だった。あー、すっきりした。

 

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帰り道、花屋さんでふらっと買ったピンクッション。一輪そこにあるだけで部屋が明るくなる。