途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

おいとま

延々続くと思われた夏が時折留守をするようになり、少しずつ気温が下がってきた。ひょっとすると、次の滞在先を探していたりするのかも知れない。狂気的な夏だってそれなりに準備とかいろいろあるのだろう。

 

少し前までの私はと言うと、暑さにやられ、家のことも趣味のことも何もかもする気になれず、このまま植物状態に陥るのではないかと人知れず自分を心配していた。とは言え、これでも一応は人の親であるため、中くらいの人のご飯を作ったりとどうにかこうにか最低限のことをこなす日々であった。

 

秋の気配が感じられるようになってからは、少しずつごそごそと動けるようになった。毛糸を注文してセーターを編み始めたり、植物の植え替えをしたり、小さな家具にペンキを塗ったり、エアコンのフィルターや扇風機の部品を洗ったり。このように書き出すと何だかとっても快調に動けているようだけれど、これらのことを一度にひとつずつ、のっそりのっそりと時間をかけて行っていたのだ。

なかでも一番嬉しかったのは、家電を廃品回収に出せたこと。古いホットプレートと電気鍋を処分しなくてはいけないと思いつつ、長いこと棚上げしていた。車を運転して粗大ゴミ集積所(?)に持ち込むにしても、粗大ゴミ回収の予約をするにしても、自分ではやったことがなくてハードルが高かった。そろそろどうにかしないとなあと思っていたところ、民間の廃品回収のビラが郵便受けに舞い込んだ。家電を無料で持って行ってくれると言う。まさに渡りに船!当日、自宅前にビラを貼って出しておいたところ、きちんと回収されていた。思った以上にすっきりした気分。あとは、新婚旅行以来使ったことがない大きなスーツケースと中くらいの人の古い自転車。次は、このふたつとさよならしなくてはいけない。

 

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↑日光浴が功を奏して、エバーフレッシュの花が咲いた。蕾があとふたつ。無事に咲きますように。