途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

青々堂々

エバーフレッシュの小さな苗を買って育て始めたのは、今から1年数ヶ月前のこと。春目前にして、その成長が目覚ましい。

 

以前、植木屋さんで天井に届きそうなほど大きなエバーフレッシュを見て、その名の通りに青々とした葉を思い切りよく広げた様子に、私はすっかり心を奪われた。

 

その時の立派なエバーフレッシュには到底敵わないものの、ひょろひょろだったうちの子も、幹は一番太いところで私の親指ぐらいにまでなった。そして、茶色い新芽は、絶えずどこかにあるけれど、どうやら、この子は一極集中型のようで、一度に複数の芽を大きくさせる気はなさそうだ。最も先っちょについた新芽が育てば、手っ取り早く高さを稼げそうなものだが、最近は下葉を茂らせることに力を注いでいる様子。気がつくと、あまり目立たないあたりに、赤くて小さなへろへろした葉を展開している。そう、エバーフレッシュは、新芽は茶色いし、生まれたばかりの葉は赤いし・・・ということで、私の植物観を見事にひっくり返したのだった。赤は紅葉、茶色は枯れ、っていうイメージは当てはまらない。

 

そんな中、毎朝起き抜けに新芽ウォッチングしていたところ、ついに先っちょの新芽の番が来た。

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↑まるで山菜のような新芽。展開間近。

 

新芽は、ここまで、観察する者を焦らすかの如くのんびり眠っていたくせに、一度動き出すとすごいのだ。ぐんぐん成長し、あっという間に古参を追い抜き、大きくなる。なんと遠慮のない逞しさだこと。

 

そして、なんと言ってもエバーフレッシュの一番の可愛らしさは、夜になれば、その葉を閉じて眠るところ。これは、もはやペットである。

 

さて、うちのエバーフレッシュ。どこまで育つか今から楽しみだ。