途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

思い出を編んだり解いたり

四国時代の知人と新年会。

彼の地で過ごしたのは、中くらいの人が幼稚園から小学2年生までの3年間。その後、知人がこちらに引っ越して来て(!)再会を果たしたのが、もう5年も前のことになるらしい。騙されているのではないかと疑ってしまうぐらい、時は凄まじいスピードで流れている。

近況報告をしていたつもりが、いつの間にやら昔話に切り替わっていた。古い古い記憶は案外するりと取り出せるものもあれば、「うーん・・・」と唸りながら引っ張り出さなければならないものもあった。あの3年間は、なかなかにしんどい時代だったので、もう二度と戻りたくはない。それでも、一緒に笑い話にできる人がいるのは有り難いことだ。

 

暑さがのりにのっていた8月あたりから編み始めたセーターが、奇しくもこの冬一番寒い日に完成した。例年なら1シーズンで3着は編むのに、今シーズンは編み針を持つ気にならないわ、集中も続かないわで、本当にダメダメだった。黒い毛糸が見えにくいのも原因のひとつのような気がして、最後の仕上げをするにあたって小さなスタンドライトまで買ってしまった(ただ、これはあまりにもちゃちすぎて本当に役に立たなかった)。そんなこんなで仕上がったセーターは、ダメダメな思い出とともに私を温めてくれるだろう。たぶんね。

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