途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

霧中

霧雨の月曜日。傘をさしつつも、満遍なく細かな雨粒を浴びながら出勤する。

 

毎朝聴いているラジオが、私にはいささか眩しすぎて、くらくらする。例えば、環境問題に取り組んでいる人だとか、誰もが暮らしやすい世界を作ることに尽力している人だとか。とてつもなく素晴らしい内容が、何故かちょっとしんどいのだ。私のようなろくでもない人間は、清さ、正しさ、美しさをてんこ盛りにされると、悪酔いしてしまうのかも知れない。めちゃくちゃきれいな水を湛えた水槽に入れられた魚って、こんな気分だろうか。明日からは、しばらくのあいだ、タイムフリーでラジオNIKKEIでも聴きながら、電車に揺られてみようか。

 

まだもつ、まだ大丈夫、と先延ばしにしていた日用品をとうとう注文する。これほどまでにネット通販が当たり前になった世の中でも、まだ気楽にポチッと出来ずにいる。配送日のことを考えると、気が重くなってしまうから。何日にしよう、何時にしよう、に始まり、その日の帰宅時間や入浴時間なんかの流れで頭がいっぱいになる。最近は、それにマスクの用意も加わった。運悪くタイミングが合わなかった場合には、荷物の受け取りとともに諸々の懸念も持ち越される。発泡酒2箱とお米5kg。重たいものが続々届く予定。うまく受け取れますように。

週末まとめ

天気良しな週末。来るジメジメシーズンに向け、家のあれこれ。まずは、エアコンのフィルターをきれいにする。それから、寝具カバー類を洗濯。ついでに、布団を夏物に替えようかと思いついたが、これは先延ばしとする。

 

先週、金曜ロードショータイタニック」について書いたが、その後、中くらいの人が学校の先生から聞いたという話を教えてくれた。

その先生は、はじめての「タイタニック」を公開当時、付き合っていた彼女と観たのだという。その後、奥さんと知り合い、どこかのタイミングでふたりで鑑賞。そして、今回のテレビ放送を観るに至った。先生は3回目、奥さんは2回目ということから、ちょっと面倒臭いことになったという話。過去のことでヤキモチやくなんて、微笑ましいではないか。そして、咄嗟に適当な返しができない先生は、きっとピュアな人なんだろう。

中くらいの人に「君のはじめての「タイタニック」のお相手は私だよ。覚えておくように」と言うと、死んだ魚のような眼差しでスルーされた。

白いドレス(ネグリジェ?)を着たローズおばあちゃんの真っ赤なペディキュアが可愛かったのを思い出し、久しぶりに塗ってみた。サンダルなんぞほとんど履く機会のなかった去年の夏。今年も同様かも知れないなぁ、と思いながら。

 

昨日の続報。今朝起きたら、耳の中の違和感はすっかりなくなっていた。あれだけ大騒ぎしても全く駄目だったのに、奇跡的な寝相の悪さでめでたく排水されたのだろうか。安堵。

 

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↑夕食の一品、れんこん炒め。ローズマリーとにんにく風味のちょっと洋風なやつ。パルメザンにほどよく焼き色がついて、香ばしくいただける。岩国のれんこんは、穴多めの縁起物。

大人のふて寝

入浴中、耳に水が入る。

じっとしていればそれほど気にならないが、頭を動かすと何やらぞわぞわと不快な感じがする。

寝る段になって、不届きものめ、観念せい!とばかりに横を向いてとんとんと頭を振ってみるも、一向に出てくる気配はない。綿棒で吸い取る作戦も徒労に終わる。いい加減腹が立ってくる。耳介を引っ張って穴を広げつつ、いまだかつてないほどに頭を激しく振りまくるうちに、いつしかほぼ全身運動に切り替わり、ふと、この行動が何かに似ていることに気づく。何だろう、これは。不快なぞわぞわと、思い出せないもやもやの二重苦。どっちかひとつだけでも、とりあえず解決したい。神様。

そばで苦しんでいる私を見ようともしない中くらいの人に軽い怒りを感じかけたその時、ひらめいた。これは・・・おっぱっぴー。半ば自暴自棄になり、藁にもすがる思いで「そんなの関係ねぇ!」と(小さく)連呼しつつ、一層激しく頭を振りながら、少しずつ距離を詰めてみる。あなたが幼い頃に好きだったおっぱっぴーだよ、いま、何故かそれを再現しながら私は苦しんでいるのだよ、助けてよ、このままだと首がどうにかなってしまうよ、と恨めしげに中くらいの人に視線を投げかける。すると、どうだろう、彼は私に一切構うことなく、しれっとスマホをいじっている。さらには、そんな私に背中を向けようとするではないか。無駄にぐわんぐわんする頭。心待ちにしている、あの温かく、ぬるっと出てくる感覚は訪れない。かわりに、目から温かい何かが。違う違う、そうじゃそうじゃない。

すっかり疲れたので、寝ることにする。眠っているあいだに排水されることを祈る。

Go to したい場所

仕事帰り、街角でGo toイートだかトラベルだかの貼り紙を見かけた。そのどちらとも関わったことがないので、今まで特段気に留めることはなかったが、なんだか懐かしいような気持ちになる。ああ、そういうのあったよね、と。随分昔のことのようだ。

ちなみに、いま私が Go to したいのは、整体。しっかりと感染対策して下さっているのは重々承知しつつも、緊急事態宣言下とあっては、やはり心にブレーキがかかる。で、実際はもっぱら、Go to ベッド三昧。へろへろ具合によっては、21時台に Go to することも。階上の住人のドタバタが子守唄がわりになるので、きっと、そこらへんの小さな人たちよりも早くドロンしているんだろう。お前らも早く寝ろよ、歯磨いたか?などと恨めしげに思っているうちに意識がなくなる。

 

・・・なんてことを思いながら、スッキリングの上に転がっている。今日は編み物を進めるのだ。休日前の悪あがき。翌日のことは深く考えず、そして、また整体に行けるようになる日を夢見て、誤魔化し誤魔化しやっていく所存。

アルファックス スッキリング

アルファックス スッキリング

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↑私の癒し。マッサージクッションとか快癒器とか色々やってみたけれど、ミニマムなお姿で汎用性の高さはピカイチ。バネとかクッションとか緩衝するものがないため、結構刺激的。

梅雨の中休み

緊急事態宣言の発出に伴い、今週から週に2日、在宅勤務となった。通勤電車の乗客も以前より少なくなったような印象。混雑しているのは変わりないけど。

週明け初日の月曜日は、朝から職場が大荒れだった。静まり返った中で、怒鳴り散らす人。あまりのことにどうしたのかと呆然としていたら、今度は背後で別の何かが勃発。生まれる新たな怒声。皆ストレスを感じているのは間違いない。でも・・・と、ただ胸をざわつかせることしかできない。

私はと言えば、調子は今ひとつといったところ。ひとつのことで頭や心がビジー状態になり、他の大事なことを失念して落ち込んだり。

テレビを見れば、連日驚くほどの新規感染者数が表示されている。東京や大阪ほど人口が多いわけではないので、このペースでいくと、そう遠くない未来に自分の順番がまわってきてしまうのではないかとおそろしくなる。

夜は、ガパオライスを作る。あまり食欲がないので、自分のものはご飯ではなく、水切りした豆腐の上にのっけた。レモンを絞って、辛いスパイスをかけて、すっきりと。

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蒸す

外は、糸のように細い雨が降り続いている。

外干しの方が断然気持ちいいのになあ、とぶつぶつ言いながら、洗濯物を浴室に閉じ込め、乾燥機任せにする。それから、部屋の窓を少しだけ開けて、空気を入れ替えを。この行為は、空気の入れ替えと湿気の招き入れのどちらに重きをなすのかわからない。ただ、今は少しでも新鮮な空気が欲しい。

昨夜降って湧いた懸念事項。その続報が今日の夕方になってもたらされる。最悪の事態は免れた模様。いろいろと悪い方へ悪い方へと想像を膨らませていたので、ひとまずほっと胸を撫で下ろす。大事に至らなかったことに安堵しつつ、改めて気を引き締める。

亀ペースで進行中のタンクトップ、そろそろ本腰入れて編まなくては。細いオーガニックコットン糸での模様編みは、気を抜くと些細な間違いをしてしまうので、集中力が必要。

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梅雨入り

昨年より26日も早い梅雨入り。

コロナの感染拡大の勢いが増し、雨井さんとはまたしばらく会えそうにない。「ランニングの途中、神社に立ち寄り、あなたと中くらいの人の健康をお願いしました」というメッセージが届き、ありがたいけれど、淋しい気持ちでいっぱいになる。

一体いつまでこんな状況が続くんだろう。