途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

ここ最近のよしなしごと

帰り道で転んだ。からだが大きくなっている上に、受け身的な体勢をとり得る俊敏さに欠ける大人になってしまった私。身体的にも精神的にも、予想していた以上のダメージを受けた。幸い流血沙汰には至らなかったものの、時間の経過とともにからだの節々が痛くて、情けなくて、悲しい。これからこんなことが日常的に起きるのではなかろうかと疑心暗鬼になってしまい、人目のないところでの階段の上り下りの際には「ころばない、ころばない」と唱えた。人はこうして年老いていくのだな、と思った出来事。

 

さて、そんな悲しい出来事が起こるなんて思いもしなかった先週末、米津玄師のライブに出掛けた。今までライブと言えば、クラブ・クアトロぐらいしか行ったことしかないので、これは私にとって、人生最大のイベント参加となり得る事態である。米津玄師ファンの友人に引っ張られるようにして参加したとは言え、ネットでの会員登録(?)だの、グッズ購入のための整理券の取得(?)だのとよくわからないことをあわあわしながら行なうこととなった。スマホ持ってるのが大前提の時代なのだなぁとしみじみ。今後、私が完全無欠の老人になった時に、今で言うスマホ的な機器が登場しているとして、それを所持及び使いこなすことができないのであれば、もはや自ら姨捨山に向かう外ないのではないかと想像する。

何はともあれ、米津玄師は、驚くほど細くて長い指を持つ、実在人物であることをひっしと感じた一日であった。ネット社会って、皆の距離が近く、繋がっている印象があるのかも知れないけれど、なんかすごい人って、想像上の人物であるかのような気がしちゃうんだよね、おばさんはね。

 

梅雨なのにあまり雨が降らないなぁ、と思っていたところ、今日はお昼を過ぎたあたりからいきなりの豪雨となった。幸い、家にいたので、暴力的に打ちつける雨を室内から眺めたわけだが、雨具なしでちょっと買い物に出掛けて途方に暮れた方もおられたのではないだろうか。何事も起こりませんように。