途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

続・濡れ鼠

引き続き、雨。昨日の失敗を反省して、今日は長靴を出動させる。中くらいの人がかつて幼い人だった頃、幼稚園の送り迎えに使っていた年代物の長靴だ。そこそこのお値段はしたと記憶しているが、正直あんまりすすんで履きたいとは思えず、きれいなまま仕舞い込まれていた。そんな次第で、今朝は防水強化して出かけてみたものの、肝心な雨は明らかに昨日の方が本気モードだった。それでも、やはり、職場に着くと、太腿から下はびしょびょ。気持ち悪いことこの上なし。

お昼前に、「豪雨による危険回避のため」帰って良し、との御触れが出て、さっさと職場をあとにする。ありがたいけど、これじゃ本当に濡れに行ったようなものだー。

帰宅して、職場で食べるはずだったお弁当を食べる。雨の日はうっすら頭が痛かったり、眠くなったりするので、そのままお昼寝する。

f:id:yuyakesango:20210814010347j:image

↑夜になると、葉を閉じる。睡眠はしっかりとる派。

すべて雨のせい

朝からどしゃ降り。よりによって出勤の時間帯が一番雨がひどく、駅に着くまでにびしゃびしゃになった。

不快ついでに少しばかり毒を吐きたい。週に2回ぐらい電車で隣になる男性がいる。白髪の、60手前ぐらいのサラリーマン(←たぶん。なんせ隣なので、じっくり観察することはできない)。その人がいつも着席するや否やスマホでゲームを始めるのだが、横向き画面で、なかなかに動きが激しいのである。私はたいてい彼の右側に座っているので、彼の攻撃?か何かの度にいちいち腕が当たるのがとても気になる。さっさと戦いに敗れてライフを使いきればいいのに、と思うが、なかなかの奮闘ぶりである。お盆休みの間にクリアしてくれたらなあ。

どうにかこうにか職場にたどり着いてから、とりあえず手持ちのハンドタオルで濡れたズボンの裾を拭いたものの、変わらずのびちょびちょ具合に早くも帰りたくなる。置き靴に履き替えたら、少しだけマシな気持ちになった。

ミラクル待ち

台風のあと、最高気温が32度ぐらいをキープしている。朝、ベランダに出ると、そよ風が涼しい。エアコンもしくは扇風機の風以外で涼しいと感じることなんて、ここ数週間か1、2ヶ月なかったこと。私が子どもだった頃は、たぶん暑いと言ってもこの程度だったんじゃないだろうか。立秋なんて関係ないぜとばかりに凶暴化する夏。

 

引き続き、中くらいの人のワクチン接種の予約にトライし続ける毎日。日に何度かログインしては、お馴染みの会場5ヶ所にひとつひとつあたっているが、一切ミラクルは起こらない。数週間先に空きがあっても、予約が可能なのは今日から20日以内の日にちのみ。○印を見つけて、喜んで、あれこれ必要事項を入力して、最後の最後で「予約可能ではない日にちです」的な無慈悲なメッセージを何度見たことか。接種券番号をいちいちコピーしてきては貼りつけてログイン、という作業にもうんざりしてきた。こんなに何度も繰り返してるんだからいい加減覚えろよ、と自分に対しても腹が立つ。3回目の接種なんてお伽話だ。

 

私の誕生日を前に、中くらいの人がご馳走を作ってくれると言うので、はりきってデパートの精肉店でお肉を買った。一体どれぐらいのお値段になるのか少しどきどきしながらラムラックを6本注文した。中くらいの人のお料理スキルがどの程度あるのか甚だ疑問ではあるが、祝ってもらえるのであれば、よろこんで祝ってもらう所存。

f:id:yuyakesango:20210811202624j:image

↑パラボラアンテナみたいなかわいい葉

台風

雨井さんとの休日が終わる。連休とはいえ、こんな状況なので、リサイクルショップや植木屋さんあたりに連れて行ってもらうという地味な過ごし方をした。捨てようと思っていた洋服20点は、4,400円になった。何点かは「これはお値段がつけられません」と返されることも覚悟していたので、全て捌けて上機嫌。フリマアプリなんかを使えば、きっともっといいお値段がつくのだろうけど、あいにくそのようなテクは持ち合わせていないので、良しとする。

 

毎回決まって朝の7時ごろ帰って行く雨井さん。今朝は台風で交通機関が止まっては困るということで、知らない間にいなくなっていた。6時20分には新幹線に乗ったとの連絡が来たので、相当早くに出かけたのだろう。何度も鳴る緊急アラートで寝不足だったせいで、明け方の出来事にはまったく気づかなかった。お見送りできないまま人がいなくなると、夢を見ていたような気持ちになって、少しさみしい。

 

今年も金麦のカレー皿が届く。今回は、瑠璃色と真朱の2枚。我が家には、食器棚というものがなく、食器はレンジ台に収納できる分だけでやりくりしている。シーズン毎に増殖する金麦皿をどうするかぼちぼち考えなければいけないなあと思ったり思わなかったりしている。

f:id:yuyakesango:20210809203122j:image

ハチロク

原爆の日。中くらいの人は、8時15分の黙とうに間に合うように、普段より早めの登校。

暑い朝にサイレンが鳴り渡る。

私は通勤途中の駅でその時間を迎えた。76年前も、今も、人々の生活のリズムはそこまで変わらないだろう。それぞれが「行ってきます」と家族に声をかけ、夕方もしくは夜には「ただいま」を言うつもりで家を出たはずだ。毎年、そんな光景を思いながら黙とうする。

広島では、被爆者の高齢化が深刻な問題になっていて、証言をいろいろなかたちで残す活動が進められている。現に、入市被爆した私の祖母は随分前に他界してしまい、私の家族にもはや当時を知る人はいない。母は毎年被爆二世健康診断を受けてはいるが、完全に戦後生まれの人間だ。

そういえば、結婚して数年経った頃に、義母から「え!○○ちゃん(←私のこと)、被爆三世なの!?」と驚かれたことがあった。私からすると、被爆三世なんてその辺にごろごろいるだろうと思うけれど、同じ広島でも、義母は島の人間なので、原爆に関してはどうやら距離感が違うようだった。広島港からフェリーで30分程度の島でもこんな感じなので、県外の人が、遠い昔の遠いどこかの出来事と捉えてしまうのも仕方のないことなのかも知れない。時々、芸能人が「自らが被爆三世であることを告白!」みたいな感じで伝えられることがあるけれど、「へー」とか「同じだ」とか「まぁ、そうだよね」といった感想を抱く程度。先ほども書いたが、そういった人はごろごろいるのだ。街を標的に爆弾を落とすという行為は、つまり、そういうことだ。

遠い昔の遠いどこかの出来事と思えているのは、今が平和だからだろう。でも、世界の国々が、あの原爆よりもはるかに強力な核兵器保有している。

この街で暮らしていると、破壊しか齎さないそれらが何故減らないのか不思議で仕方ない。

 

今日も、記念式典に出席する要人を乗せていると思しきヘリコプターの爆音が盛大に響いていた。何か後世のためになるものを持ち帰ってくれたらと願う。

f:id:yuyakesango:20210806212726j:image

↑この子も広島市の花キョウチクトウの仲間。

玉砕

中くらいの人のワクチン接種の予約が取れない。市のインターネット予約では埒があかないので、今日の休みを利用して、あちこち電話をかけまくる。最初のうちは、何曜日がいいだとか、何時なら間に合いそうだとか、頭の中で調整しながら臨んでいたが、連敗が続くうちに指と口が勝手に動いている感じになる。メモを取るべく握りしめていたペンもどこかにやってしまった。以下に断られた理由を記載しておく。

  • ワクチン接種予約受付は終了した。
  • ワクチンの供給がストップしたので、現在は予約受付を停止している。
  • 子どもを対象としたワクチン接種は行っていない。

そんな私を見て、そばでごろごろしていた中くらいの人が「もういいよ。ありがとう」と言う。当初は、ワクチン接種はしないかも知れないと言っていた中くらいの人がせっかく前向きになっているので、どうにか予約できたらと思うのだが。

今日もテレビでは、若者のワクチン接種が進まないと伝えている。その理由は様々だけれど、中には「注射器でマイクロチップを埋め込まれる」とか「打ったところから5G回線が放出される」とか驚くようなデマも。←こんなの信じるほどピュアってすごい、とあんぐり。

まあ、そういうのはおいといて、理由は様々だし、打つ・打たないは、今のところ個人の自由意志だ。ただ、接種を希望していても、予約すらできないというのも事実。おばさんですら挫けそうになるのだから、若者に時間と手間かけて頑張って予約取れや、と言うのも難しいのでは。もし、自分が親元を離れて暮らしている身だったら、どうしただろう。大学や職場で集団接種が行われない限り、接種しようとは思わないかも知れない。オリンピックでも、ワクチン打ってるはずの選手や関係者が続々感染してるしね。

たちまちは、中くらいの人のワクチン接種予約活動に勤しみつつ、引き続きの感染防止対策でやっていくしかないとあらためて思ったりした休日。

残念な出来事

もともと買い物に出掛けるのが好き、あれこれ実際に見て選ぶのが好きという性分の私が、こんなご時世なのもあって、ネットショッピングをちょくちょく利用するようになった。届くまでに少々時間がかかったり、受け取りのタイミングにやきもきしたりもするが、自分の普段の行動範囲内では手に入らないような物を買えるというメリットは思いの外大きい。

そして、残念な出来事は、調子づいた頃にやって来る。どうしても欲しいものがあったが、どこにも売っていないので、悩みに悩んだ末に理想に近いと思われる商品を購入することにした。発送は支払い後7日以内ということだったので、気長に待つことにした。が、その後音沙汰ないまましれーっと一週間が過ぎ、さすがに心配になり連絡をとることに。返信によると、現在少々立て込んでいるため週明けの発送になる、とのことだった。別に急いではいないけど、連絡ひとつもらえてたらなぁとモヤモヤした。

結局、私の手元に届いたのは、購入から11日後だった。しかも、「発送しました」のメールとほぼほぼ時を同じくしての、いきなりの到着。テレポーテーションか!しかも、大阪からやって来る予定が、なぜか愛媛県今治市から届いたのだった。カオスすぎて、もうどうでもよくなった。

 

仕事帰り、地元のテレビ局のロケに遭遇する。お笑い芸人さん(コンビの片割れ)とスタッフ2名がすっかり街の風景に馴染みまくっていて、見落としそうなぐらいだった。カメラってあんなに小さいのかぁ、と変なところに感心する。