途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

うなぎ問答

土用の丑の日ということで、ささやかながら我が家もうなぎを食すことにした。

スーパーの特設コーナーには、鹿児島産¥3,000と中国産¥1,500のうなぎが並べられていた。滅多にないことだからと鹿児島産を手に取った私に「そっち?まじで?」と中くらいの人がストップをかけた。ならばと中国産をカゴに入れようとすると「それってやっぱり国産とは違うんかね?」などと再び疑問を口にしてきた。あーだこーだと言ってばかりで決まらないので、とりあえず他の売り場へ移り、一旦、頭を冷やすことに。その時の会話を掻い摘んで記すと、中くらいの人の食べ物の価値は、なぜか「やっばりステーキ」を基準とする。それに当てはめると、鹿児島産は高すぎるらしい。よく分からないが、中国産を買って帰った。

何かの番組で、うなぎの蒲焼は一度水できれいに洗い流してから調理すると美味しいと言っていたのを観たので、一手間かけてうな丼を作ってみた。なるほど、臭みが一切なくなり、蒸し焼きにしたことでほわっほわの食感が素晴らしい。うなぎとご飯の間に敷いた牡蠣醤油海苔もよかった。中くらいの人も、美味しい、美味しいと言って食べてくれた。唯一、粉山椒を買い忘れたのが残念ではあった。お安く済んだので、機会があればリベンジもありかも知れない。

 

午前中、あまり早くからエアコンをつけるのも気が引けて、窓を開けて掃除やら何やらごそごそしていたら、次第に頭が痛くなってきた。中くらいの人がエアコンを入れてくれて、しばらく横になっていたら回復した。もしかしたら、軽い熱中症だったのかも知れない。ますます夏が嫌いになる。