途方に暮れなずむ

途方に暮れていたり、いなかったり。

晴れ待ち

雨の日が続いた。

部屋干しすると体調が悪くなるので、こんな時は浴室に衣類乾燥機を持ち込んで乾かすようにしている。翌朝には自動で停止した衣類乾燥機が、タンクにたっぷりと水を抱え込んで「どうだ、すごいだろ」と言わんばかりにふんぞり返っている。たしかにすごい。毎度、洗濯物からこんな量の水が?と思いながら排水している。ただ、やはり外干しに比べると乾き方が気持ちよくない。晴れよ来い、と唱えながら片付ける。

 

パキポディウム・イノピナツムがどうやら目を覚ましたようだ。そういえば、と夏の終わりにいち早く休眠態勢に入ったのを思い出す。これも一種の早寝早起きか。

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ふたつに分頭した先っちょの両方から緑色が覗いている。イノピナツムは色白なので、丁度メロンフラッペといった感じの色合いだ。

この冬はうまく休眠に入れなかった様子の植物が多いので、目覚めの悪さを懸念している。みんな、イノピーに続け!

 

例の赤いセーターを編んでいる。

あと少しで半分、というところで目数がおかしいことに気づいた。ほんの数目足りない。気づかなかったことにして編み進めようかと思ったが、モヤモヤして手が止まる。通常、セーターは裾から首方向に向けて編んでいく。ところが、このセーターは左袖から右袖に向かって編むのだ。つまり、このまま突き進むと、左側と右側でサイズが変わってしまう。これから編む右を左の過ちに合わせてしまうというやり方もできそうだが、濃度が増すモヤモヤに自分が耐えられるか自信がない。そうして、後戻りすることを決めた。ところどころに増し目や引き返しがあるが、幸いなことに大部分がメリヤス砂漠なため、潔く針を抜いてするするとほどいた。目を落とすことなく無事後戻りができたので、よしとする。